碗

一 碗

ICHIWAN | 茶の湯をやさしく知る

はじめての方へ
茶道のはじめ方作法と稽古道具を知る茶室と設え季節と茶事茶の湯の歴史 用語集

ホーム > 茶道のはじめ方 > 茶道を始めるときに必要なもの — 自分で買う6点と稽古場の道具

茶道のはじめ方

2026.09.26 公開 / 読了 6 分

茶道を始めるときに必要なもの — 自分で買う6点と稽古場の道具

先生から「道具を揃えてきてください」と言われたとき、全部自分で買う必要はありません。稽古場にある道具と自分で用意するものを区別するところから始めましょう。

目次

  1. 「自分で買うもの」と「稽古場にあるもの」の違い
  2. 最初に揃える6点と価格の目安
  3. 入門セットと単品購入、どちらがよいか
  4. 購入前に先生に確認する3点
  5. どこで買うか
  6. よくある質問
  7. 流派別の道具ガイド
最初に自分で用意するのは6点だけです。入門セットなら5,400〜10,900円、単品で揃えると最低7,000円から。釜・茶碗・茶筅など点前道具は稽古場にあるので、始めの段階では買いません。

「自分で買うもの」と「稽古場にあるもの」の違い

茶道を始めると道具の多さに圧倒されます。釜・茶碗・棗・茶筅・茶杓・水指・建水——これらは点前で使う道具ですが、稽古場に備え付けがあります。自分で用意するのは、稽古場に持参する「小物」6点です。

区別道具の例
自分で買う(持参するもの)扇子、帛紗、古帛紗、懐紙、菓子切、帛紗ばさみ
稽古場にあるもの釜、茶碗、棗、茶筅、茶杓、茶巾、水指、建水、蓋置、柄杓

稽古場の環境は教室によって異なります。「何を持参すればよいか」は、先生に確認するのが確実です。

最初に揃える6点と価格の目安

道具役割実売の目安(2026年9月)
茶扇子挨拶のときに膝前に置く小型の扇。開いて使うことはない1,900〜3,900円
帛紗(ふくさ)道具を拭き清めるための絹布。正絹と化繊がある2,400〜7,000円
古帛紗(こぶくさ)お茶碗や道具を持つときに敷く小さな布。流派によって呼称が異なる2,600〜5,200円
懐紙(かいし)お菓子を受けたり、茶碗の飲み口を拭くための和紙。消耗品200〜1,000円(50枚)
菓子切(かしきり)茶席の菓子を切る楊枝。口に入れるものなので早めに用意する900〜1,800円
帛紗ばさみ上の5点をまとめて収める入れ物。三つ折れ型(数寄屋袋とも)1,500〜6,800円

価格は2026年9月、楽天市場の商品検索(各キーワード上位30件)から取得した実売データの中心価格帯。正絹素材は化繊より高め。

帛紗を選ぶときの注意

稽古用の帛紗には正絹(シルク)と化繊(人絹)があります。正絹は捌きやすく稽古での扱いに慣れやすいとされますが、価格は化繊の2〜3倍。楽天市場では化繊が1,500〜2,000円台、正絹の稽古用が最安2,446円〜(中心3,500〜7,000円)で流通しています。

帛紗の色は流派・教室によって定められています。必ず先生に確認してから購入してください。

茶扇子を選ぶときの注意

茶扇子は流派によってサイズ(寸)が違います。稽古でほとんど使うことはありませんが、挨拶の作法として必要です。価格は最安1,500円〜、中心価格帯は1,900〜3,900円。

茶扇子の寸法は流派によって異なります。購入前に先生に確認してください。

入門セットと単品購入、どちらがよいか

6点をまとめた「入門セット」があります。流派別(裏千家用・表千家用など)に分かれており、楽天市場では5,400〜10,900円が中心価格帯(最安3,800円〜)です。

単品で揃えた場合の最低価格(各品の最安値合計)は約7,000円。中心価格帯のものを揃えると合計17,000円程度になります。

入門セットはセット価格が安く、初めて揃えるときの選択肢として有効です。ただし素材は化繊が中心で、帛紗の色が固定されます。先生から色の指定がある場合は、単品で色を選べる専門店か通販を利用してください。

購入前に先生に確認する3点

1

帛紗の色

流派だけでなく教室によっても指定が異なります。「何色でもよい」という教室もあります。

2

茶扇子の寸法

流派によって使うサイズが決まっています。サイズを確認してから購入してください。

3

古帛紗の呼称と種類

流派によって使う布の種類と呼称が異なります。何を揃えるかは先生に確認してください。

どこで買うか

専門店(実店舗) 実物を手に取れ、店員に相談できます。先生の紹介で行けば流派に合ったものを選んでもらえます。初めて揃えるなら、先生に専門店を紹介してもらうのが確実です。

通販(楽天市場・各店舗EC) 茶道具専門店が多数出店しており、「裏千家用」「表千家用」で絞り込みができます。価格の比較がしやすい一方、色の確認は実店舗より難しい面があります。

迷ったら

先生に専門店を紹介してもらう。紹介がない場合は、通販の入門セットから始めると選ぶ手間が少なく済みます。

よくある質問

最初は安いもので大丈夫ですか?

化繊の帛紗や入門セットで稽古を始めて問題ありません。正絹のものは扱いやすさに違いがありますが、最初から高いものを揃える必要はありません。ただし教室によっては素材の指定がある場合もあるため、先生に確認してください。

全部でいくらかかりますか?

入門セット(化繊)で5,400〜10,900円が中心。帛紗だけ正絹にするなど単品で買い足す方もいます。このほかに月謝や稽古着の費用がかかります。

男性と女性で必要なものは違いますか?

基本的に必要な6点は同じです。帛紗のサイズや懐紙のサイズに男女差がある場合があります。先生に確認してください。

ネットで買っても大丈夫ですか?

通販でも購入できます。楽天市場には茶道具専門店が多数出店しており、流派別に絞り込めます。ただし帛紗など色指定のある道具は先生に確認してから購入することをおすすめします。

流派別の道具ガイド

流派が決まっている方は、より具体的な情報をまとめた記事もご覧ください。

  • 裏千家の初心者が揃える道具
  • 表千家の初心者が揃える道具

お辞儀の作法が気になる方はこちら。

  • お辞儀は三種類ある — 真・行・草の使い分け

道具ごとにさらに詳しく知りたい方はこちら。

  • 袱紗の色の選び方 — 確認する順番と価格の目安
  • 茶扇子の選び方 — 素材・価格と流派別の寸法確認
  • 懐紙の使い方とサイズ — 茶席での役割と消耗品の買い方
  • 数寄屋袋と帛紗ばさみの違い — 形の特徴と選び方

執筆 / 山内 宗芳

裏千家で十二年稽古。茶道を「知らない人の言葉」で書き直すことを続けています。

読みもの便り

月に二度、季節の茶の話を。

一碗(ICHIWAN)— 茶の湯をやさしく知る

運営について / 広告について / 用語集